クバラン(噶瑪蘭族)(カヴァラン)

 クヴァラン(別名、カバラン、噶瑪蘭族)は、長らく漢民族と文化的に融合した平埔族として扱われていた。しかし、1980年代からの粘り強い民族認定運動が実って2002年12月25日に第11番目の原住民族として認定された。人口は約1千人。もともとは宜蘭県の蘭陽平原一帯に居住していたが、漢人と同化が進んだものは宜蘭県にとどまり、残りの人々は南へ移動して独自の言語と習俗を保った集落を形成した。新城郷嘉里村、豊浜郷(磯崎村、新社村、豊浜村)、長浜郷(樟原村、長浜村)などに居住している。シャーマンによる治療儀礼で知られる。

文責:山本芳美