神奈川大学デジタルアーカイブ『台湾高雄州潮州郡下 パイワン族の採訪記録』公開

神奈川大学では

日本常民文化研究所(旧アチックミューゼアム)の民俗映像資料をウェブ上で公開しており、無音声ですが、1930年代日本各地の非常に貴重な映像が多数アップされています。↓

kdarchive.kanagawa-u.ac.jp/archive/

こちらから検索可能↓

kdarchive.kanagawa-u.ac.jp/archive/search_keyword.do

 

その中で、先日平塚市美術館で開催された研究セミナーで紹介された『台湾高雄州潮州郡下 パイワン族の採訪記録』を以下にご案内します。

kdarchive.kanagawa-u.ac.jp/archive/detail.do?smode=1&d_ch=kngcul_col1&d_ch=kngcul_col2&d_ch=kngcul_col3&d_ch=kngcul_col4&d_ch=kngcul_col7&d_ch=kngcul_col8&d_ch=kngcul_col12&d_ch=knghis_col1&d_ch=knghis_col2&d_ch=knghis_col3&d_ch=kngncm_col1&keyword1=%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%AF%E3%83%B3&d_cnt_l=20&addKeyword=&sortItem1=&order1=&sortItem2=&order2=&pNo=1&id=164277&cls=kngcul_col12

この資料は、1937(昭和12)年3月~4月にかけて、宮本馨太郎、小川徹、鹿野忠雄がパイワン族の住む台湾南部山岳地帯を訪ね、調査した記録で、アチック・ミューゼアム編として、字幕が入れられ編集完成された作品とのことです。撮影者は宮本馨太郎。尚、映像に音声はありません。

戦後60年代からの植林によって緑の山となっている屏東の山々が、80年前には耕して天に至る段々畑だったことがわかります。この事実に対しては、2010年代にこのフィルムを現地に里帰りさせて行った上映会の際には、地元パイワンの方々からも驚きの声が上がったそうです。また、映像の中に鑑賞者の若き日の父親が写っていることが判明したりなど、文化を「地元に返す」ことの意義が確かめられた機会となったとのことでした。

以上