大阪・民博で 『虹の物語』『霊山』上映11/12 +11/13監督を交えてシンポジウム開催

台湾文化光点計画上映会・シンポジウム
「民族誌映画にみる文化への視点―台湾、日本、ノルウェー、エチオピアの作品より」

標題のイベントが以下の要領の11/12-13に民博で開催されます。
www.minpaku.ac.jp/museum/event/workshop/taiwanjyouei161112 より引用

本会では、台湾原住民の映像作家が、自らの文化や社会の変容をテーマに制作した民族誌映画の上映を行います。さらに台湾との比較の見地から、ノルウェーの先住民や、日本、エチオピアのマイノリティの音楽文化をテーマにした民族誌映画の上映を行います。台湾原住民による作品を世界の他の国々の研究者の作品と並べて上映することによって、台湾文化の独自性や創造力、各作り手の映像に対する価値観や思考を浮き彫りにします。伴わせてシンポジウムを開催し、それぞれの主題に関する映像のアプローチについて制作者間で議論を行います。

以下、
www.cva-iuaes.com/minpaku_taiwan/index.html より

開催日: 2016 年11月12日 [土]・13日 [日]
時間: 両日ともに 10:30~16:30 [開場 10:00]
場所: 国立民族学博物館 講堂 
定員: 450名 先着順《要展示観覧券》

虹の物語 彩虹的故事
58 分|1998 年|比令亞布監督
中国語(日本語字幕)
上映:《1日目》11月12日[土]10:45 - 11:45
 タイヤル族の老人によれば、タイヤル族の者が亡くなると、死者の魂は虹を通ってタイヤル族の天国に行くという。ただし、虹を通過する際、祖霊によって、死者の顔に刺青がほどこされているかどうか、厳しいチェックが入るのだという。もし、その顔に刺青がない場合、魂は天国に到達することができなくなるそうだ。私(監督)自身、タイヤル族の出自を持つ。本作は、タイヤル族の老人たちへの聞き取りを中心に、刺青と虹にまつわる物語について描いた。タイヤル族の伝統的な刺青文化が次第に消失していく過程をとらえつつ、伝統文化の復興という課題について考えたい。

ピリンヤプ/比令亞布 監督
台湾出身。タイヤル族の伝統的な知識について幼いころより祖父から学んできた。1990年代よりタイヤル族の部族史、芸能、織物等の調査を継続している。同時に、タイヤル族をはじめとする台湾原住民の文化復興をテーマとしたドキュメンタリー映画制作を精力的に行う。近年は、ドキュメンタリー映画作家の育成にも力を注いでいる。

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霊山 靈山
61 分|2015 年|蘇弘恩監督
中国語(日本語字幕)
上映:《1日目》11月12日[土]13:00 - 14:05
例えば過去400年を振り返ると、台湾は数々の政治体制の元に置かれてきたことがわかる。オランダ、スペイン、日本、そして中華民国、それぞれの国が、この島に大きな足跡を残してきたといえよう。これらの政治体制の変化に最も強く影響を受けてきたのが台湾の原住民だ。様々な統治者のもとで、原住民の分類のありかたや原住民であることの意識も変化してきた。
本作の主人公はタロコ族の老人である。本作では、この老人のライフコースから、台湾原住民と原住民の権利回復運動の歴史を照射する。

蘇弘恩 監督
台湾出身。世新大学テレビ・ラジオ学科卒業。原住民族の文化、人権、社会問題をテーマにしたドキュメンタリー映画制作に励む。

李佳玲 プロデューサー
台湾出身。国立台湾芸術大学映画学科卒業。生死や精霊をテーマにした、ドラマ、ドキュメンタリー、実験映画の制作に携わる。

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11/13(日)14:30 - 16:30 シンポジウム
《 各作品解説、パネルディスカッション》
比令亞布(『彩虹的故事』制作者)
蘇弘恩、李佳玲(『靈山』制作者)
Rossella Ragazzi(ノルウェー、トロムソ大学准教授)
野林厚志(国立民族学博物館文化資源研究センター・教授)
寺田吉孝(国立民族学博物館先端人類科学研究部・教授)
川瀬慈(国立民族学博物館文化資源研究センター・助教)

以上
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