どこで買う? –台湾原住民族etc.ショップガイド

台湾に行った時、台湾原住民族のグッズや本、CDなどを買っていきたい人にお店や博物館を紹介しておきたい。日本での取扱店もある。気をつけたいのは、「原住民族」、「原住民飾品」とだけあるお土産品。原住民ものが売れるため、それに似せてつくったものが輸入されているようだ。通い続けてよく見ていると、台湾にはありえない文様やデザインを使っているなど、どこが変なのかがわかってくる。なお、店の多くは日本語が通じないので、心して訪れてほしい。営業時間も場所もよく変わるので事前に案内所やホームページなどで確認を。

 

< 原住民族のグッズ >

台湾桃園国際機場(台北国際空港)

空港内に原住民族のグッズを売るコーナーや原住民文化を紹介するコーナーが設けられている。第2ターミナルのC3搭乗口そばには、原住民のアーティストによる各種工芸品をあつかう店「台湾發源地」が2007年夏にオープンした。値段は少々高めだが、原住民ブランドの確立を意識した、タイヤルの織布をあしらったバッグ、アクセサリー、衣装、彫刻などが並ぶ。品ぞろえ、ディスプレーとも大変洗練されている。隣りは「哈客」で、台湾でやはりブームとなりつつある客家グッズの専門店。目がさえるようなピンク色も鮮やかな衣装、客家の調味料がおしゃれに陳列されている。この両店が隣り合っているところが、空港でも台湾の多文化状況を強調している。ちなみに、第2ターミナルには、値段が高めだが台北の円環夜市の屋台を再現したフードコートがあり、ここで台湾らしい味を堪能することができる。第1ターミナルにも経営母体は異なるが、同じく台湾原住民グッズをあつかう店がある。

 

台湾的店DSCF0474

台北市新生南路三段76巷6号1F

tel:02-2362-5799、tel/fax:02-2363-2864

営業時間 10:00~21:30

休業日 旧正月1~3日まで

日本語・英語:可。(ただし時間帯による)

ホームページ www.taiouan.com.tw(英語、中国語、台湾語)

mail:taiouan.shop(アットマーク)msa.hinet.net

 最寄のMRT駅は「公館」。場所は少々わかりにくい。台湾大学正門から誠品書店台大店が見えたら新生南路沿いに歩いていく。数本目の路地に赤い台湾地図の看板が見えたらそこが「台湾的店」。店内いっぱいに台湾の歴史や文化、自然を紹介する書籍やグッズが置いている。原住民のアクセサリーやパイワンの壺、作家のサキヌがデザインしたTシャツなども扱い、地図、絵はがき、化粧品、布袋戯の人形、台湾の姿が描かれたエコバッグやマグカップなどグッズもとりどり。台湾発にこだわったCDやDVD、ビデオの品ぞろいは随一といえよう。

 

順益台湾原住民族博物館

台北市士林区至善路二段282号

tel:02-2841-2611 fax:02-2841-2615

開館時間 火曜日~日曜日9:00~17:00

休館日 月曜日と毎年1月20日から2月20日まで

日 本 語 可

ホームページ www.museum.org.tw(中国語)

故宮博物院から徒歩2分。1階入口脇のミュージアムショップには、パイワンのトンボ玉を用いたアクセサリー、Tシャツ、織物、帽子、CD、ビデオ、DVDなどが扱われ、博物館の出版物や日本では入手困難な台湾原住民族の専門書なども置かれている。ショップは小さいが充実した品ぞろえとなっている。

 

原民風味館DSCN0257

台北市中山北路三段111号

Tel:02-2599-2655  fax:02-2599-3341

ホームページ taiwanpaf.org./web(中国語)

開館時間 火曜日~金曜日 11:00~19:00、土日13:00~21:00

 台北市政府原住民族事務委員会によって運営されていて、最近、時間がないときは、まずこちらを覗くようにしている。MRT圓山駅から徒歩5分。2010年に台北で催された国際花博覧会の跡地は、現在、花博公園となり、各種のイベントが催される会場と、手工芸品と食品のセレクトショップが集まっている。この「原民風味館」は、MRT駅からはそれらの会場や店を右手に見て、信号や歩道橋を渡った公園奥にある。台北市立美術館や台湾故事館そばにあり、バス停も脇にある。現在、こちらは台北最大の原住民族グッズショップであり、週末を中心に各種実演もおこなわれている。デザインTシャツやバッグ、スニーカー、彫刻、CDなどが充実している。台湾各地のドリップ式珈琲やアワ、ウメを使った特産品なども置かれていて、試飲や試食もタイミングがあえば可能。体験学習にも対応している。

 

 国立台湾史前文化博物館

台東市豊田里博物館路1号

tel:089-381-166

開館時間 火曜日~日曜日9:00~17:00

休館日 毎週月曜日、旧正月

ホームページhttp://www.nmp.gov.tw/(中国語・英語)

 台東空港からタクシーで10分、または台鉄「康楽」駅下車・徒歩5分。大人80元、学生50元、65歳以上と身長120センチ以下の児童は無料。1階入口左のミュージアムショップはかなり充実しており、台湾の歴史や原住民文化に関する出版物の品ぞろえがよい。他には、博物館オリジナルグッズのほか、プユマやパイワン、アミなど東海岸原住民を中心にした工芸品やアクセサリー、CDなどが入手できる。残念ながら、2013年末に原住民族グッズ関連のコーナーは、かなり縮小されてしまった。

 

 

< 本 >

 誠品書店 信義旗艦店 

台北市松高路11號 

tel:02-8789-3388

開店時間 日曜日~木曜日11:00~22:00 金曜日・土曜日11:00~23:00

www.eslitebooks.com/(中国語)

誠品書店は、台湾で40以上の店舗を有する一大書店チェーン。信義地区は台北101や新光三越、New York New Yorkなどを中心にショッピングタウンに変貌しつつあり、台湾の今を知りたいなら行くべき場所になっている。最寄りのMRT駅は「市政府」。台北人のレジャーを変えたと言われた信義旗艦店は、地上6階地下2階の巨大書店で、CDやDVD、児童書、文具、趣味のよい雑貨・ブランド品も見ることができる。地下2階には、鉄板焼きから台湾スイーツまで味わえるフードコートを擁し、キティの絵がプリントされた人気のケーキを専門に売る店もあり、とにかく一日中滞在してもあきない。ある一つの分野の本を中文、洋書、日本書まで見渡せるのがこの書店の良いところで、中国大陸で出版された本も入手できる。店内には静かにジャズが流れていて、あくまでスタイリッシュな雰囲気。このほか台北には同書店は各地に点在するが、24時間営業の敦南店(台北市敦化南路一段245號)や台湾大学正門向いの台大店(台北市新生南路三段98號)が代表的店舗である。

 

三民書局重南店 台北市重慶南路1段61號 02-2361-7511(代表電話)www.sanmin.com.tw/page-default.asp(中国語)

復興北路(MRT中山女中駅前)にも店はあるが、こちらの重南店がおすすめ。台湾で出版された本がひととおり見渡せるほか、政府出版物コーナーがあり、原住民委員会や各県市町村で出版された本が入手できる。原住民族に関する報告書や統計などがよくそろっている。重慶南路は台北駅に近く、通り沿いは日本の神保町をのぞいてはアジア最大といわれる本の街。

 

唐山書店

台北市羅斯福路三段333巷9號地下樓

tel:02-2363-3072  fax:02-2367-3012

MRT公館駅から徒歩5分。誠品書局台大店の脇の路地を入り、つきあたりを右へ曲がり少し歩くと右側のビル地下にある。壁には近隣の小劇場ポスターやシンポジウムの告知などがべたべたと貼られていて、「アンダーグラウンド書店」と呼ばれていた名ごりが感じられる。時間があり、台湾内の研究動向を知りたいなら、人文書や社会科学書が1割引からと安く入手できるのでまず訪ねるとよいだろう。台湾の文学作品の品ぞろいも誠品書局や三民書局に劣らない。

 

南天書局

台北市羅斯福路三段283巷14弄14號1樓 1F

tel: 02-2362-0190  fax:02-2362-3834

開店時間:月曜日~土曜日 8:30~18:00

www.smcbook.com.tw/(中国語)

 MRT公館駅から徒歩5分。唐山書店を右にみて、同じ道路を少し行った左側のマンション1階路面に青地に白字で「南天書局」という看板がでている。この書店の特色は、台湾原住民族ばかりでなく台湾の文化や地域、自然、生態などの研究書がぎっしり並んでいることと、書店自体が台湾研究を中心にした出版社を経営していること。店内では研究者や学生が本をよく物色している。ここの出版物の背文字を見ていると、台湾研究のレベルの高さや関心領域の広さにうなってしまう。日本人による研究書の復刻も積極的におこなっている。原住民族のビデオやDVD、書物も店内であつかっている。

店周辺は台湾的店と唐山書局のほか、女性研究の専門書店「女書店」など特色ある書店が多く、おしゃれなカフェが点在する。羅斯福路の反対側は若者向けの衣料、靴、アクセサリーなども安く売る店が集中する。夕方4時ごろから公館夜市と呼ばれるほど屋台が店開きし、ますますにぎわいをみせる。

 

四分溪書坊

台北市研究路二段128號

開店時間 月曜~日曜 10:30~21:00

tel:02-2783-9605 fax: 02-2783-9620

台北の郊外、南港にある中央研究院の「学術活動中心」地下1階にある。セール品を除いて、図書や文具は一律2割引となっている。台湾政府のシンクタンクである中央研究院の各種研究プロジェクトの報告書がずらりと並ぶ様は圧巻である。ほかには、文鎮やTシャツなど中央研究院オリジナルグッズをあつかう。

 

 

東方書店

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-3

tel:03-3294-1001 fax:03-3294-1003

www.toho-shoten.co.jp/

東京・神田神保町にある中国・台湾関連図書の専門店。入口左側の棚に台湾や台湾原住民族関連の専門書が置かれている。他にも、台湾原住民族文学の翻訳書や台湾関連のエッセイ、語学書、辞書なども扱っていて便利である。中国・香港・台湾のDVDやCDもオンラインショッピングできる。

 

内山書店

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-15

tel:03-3294-0671  fax:03-3294-0417

mail: ubook@titan.ocn.ne.jp

東京・神田神保町の中国関連図書の総合書店。1917(大正6)年上海に創業という老舗であり、日本で出版された中国関係の書籍、DVD、CDに加え、中国、香港、台湾などから輸入された書籍、雑貨などを扱う。

 

アジア書店

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-15 内山ビル5階

tel:03-3259-7530 fax:03-3259-7532

mail:info@asiabunko.com  

同じ内山ビル5階にあるアジア関連の総合書店。店内に入ると東南アジア、韓国・朝鮮、インドを中心にアジア各国に関する日本語、英語、タイ語、タガログ語、インドネシア語の本もみえる。古書もふくめてディスカウント本のコーナーが楽しい。